2022年度の「強吟(ごうぎん)」が発売開始です!

大山の麓で栽培・収穫した鳥取が誇る幻の酒米「強力」を副原料として使用し、清酒用吟醸酵母のみで醸した清酒を思わせる特別なビール。フルーティで穏やかな香りと上品な味わいが楽しめます。
アルコール度数 7.0%
IBU(苦味) 30

このビールを語るには10年以上さかのぼります。

県の研究機関と共同研究という形で、特徴のある香味を表現できる酵母を探そうということになり、様々な酵母の麦汁発酵試験を始めました。

もちろんターゲットにビール酵母はひとつもありません。清酒やワイン等に使われる酵母達です。

一般的には、ビールの麦汁に清酒酵母やワイン酵母を入れても発酵しません。食べる糖のサイズが違うのとホップ耐性が理由です。

実験室レベルの発酵試験で麦汁の発酵性を示す清酒酵母を見いだし、条件を変えて再試験を繰り返し、最後には2Lにまでサイズアップして『これで行こう!』ということになりました。

本番では2000ℓ(2キロリットル)分を仕込み、清酒酵母のみで発酵が完了しました。清酒らしさや、酒粕をイメージする香りがしっかりと出ている独自のビールが完成したのです。

このビールの酵母と共に、もう一つのこだわりと言うのが…

鳥取で、大正時代に生まれた『強力(ごうりき)』という酒米があります。1954年を最後にその姿を消していた、”幻の酒米”と言われていたものです。

平成に入って復刻された、その鳥取県八郷産の『強力米』を使って「これぞ鳥取」というビールを造りたい、という思いからできたビールが、今回お届けする『強吟』となります。

一杯目にぐいぐい飲むビールではありませんが、2杯目・3杯目あたりから鳥取や大山を感じるビールとして、じっくりと味わっていただければと思います。